アスペルガー症候群は女性よりも男性の方が多いとされていた発達障害ですが、実は最近になって男女の差はないと言われるようになりました。
アスペルガー症候群はコミュニケーションに特質があるものとして知られています。
女性の場合は男性よりも対人関係の対応に優れている傾向があるために、大人になるまでアスペルガーが発覚しなかったというケースがとても多いようです。
アスペルガー症候群の特徴は男性と女性で異なる部分があるようです。
そこで、大人女性のアスペルガー症候群にはどのような特性があるのかをまとめてみました。
アスペルガーの大人女性の特徴
女性に多い原因不明の体調不良
大人の女性アスペルガーの悩みのひとつが、原因不明の体調不良です。
女性の場合は、睡眠障害や自律神経の乱れのような症状に悩まされることが多いと言われています。
- 朝起きるのが辛い
- 激しい疲労感に襲われる
- 原因がわからない発熱がある
- 月経前症候群がひどい
- 胃痛や嘔吐、下痢や便秘が起こりやすい
このような、理由のわからない体調不良をきっかけにアスペルガーと診断される女性もいるのです。
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男性よりコミュニケーションが円滑
アスペルガー症候群の特徴で知られるコミュニケーション障害は、女性の場合は表立って現れにくいと言われます。
女性は子供のときから社会性本能があるために、男性のような違和感を感じることが少ないようです。
ただその分、人一倍気を遣ったり、人間関係に悩む女性が多いので、大人になってストレスのあまり体調を崩してしまうというケースが多く見られます。
一方で、だからと言ってコミュニケーションが得意ということはないため、限られた友人としか関わりを持ちません。
集団で生活をするよりもひとりの時間を好むので、女性の間で孤立することもあります。
女性的な考え方が困難
アスペルガー症候群の女性は、女性的な価値観が少なく男性的な考え方をする傾向があるため、女性同士の付き合いが苦手とも言われています。
アスペルガー症候群の特徴の
・曖昧な表現ができない
・発言が直接的
なども見られるので、しばしばガールズトークで浮いてしまうということもあります。
大人になると男性的な考え方の女性は仕事面で活かせられるケースもあるので、男性社会においては有利に働く場合もあります。
感情の起伏が激しい
アスペルガー症候群の女性は感情の起伏が激しいために、大人になるとパニックを起こしやすくなります。
社会に出ると必然的に自分が受ける情報量が大きくなります。
情報量が多いとそれを処理することができず、その情報に圧迫されてパニックを起こします。
多すぎる情報を処理できずにいると、
- 急に落ち込んでしまう
- とめどなく涙が溢れてしまう
- 思考が急にストップしてしまう
- 動悸や過呼吸を引き起こしてしまう
このように感情を上手くコントロールできなくなります。
感覚が敏感もしくは鈍感
特に女性は五感が敏感または鈍感とされているので、音や光、においを嫌ったり、特定の衣類しか着れないという悩みを持つ方もいます。
その反対に、傷みやからだの不調に鈍く、病気などが悪化するまで気が付かないという方もいるようです。
アスペルガー症候群の女性が体調不良に悩まされるのは、身体や心のトラブル・ストレスの察知が難しいためではとも言われています。
大人になってアスペルガー症候群だとわかったら
女性は男性よりも対人問題の解決に優れていますが、だからと言って人間関係の悩みを抱えないというわけではありません。
むしろ、問題解決能力があるだけ、大きくストレスを受けやすいと言い換えることができます。
つまり、大人になるまで自分がアスペルガーであることに気付かず、ひとりで悩み抱え込んでいるという女性がたくさんいるということです。
過度なストレスは心身の不調につながります。
アスペルガーは二次障害を引き起こしやすく、そのままにしておくと生活自体が困難になってしまう場合もあります。
毎日が辛い
仕事に行けない
誰とも会いたくない
そんな悩みの中で生活をしている方は、まずは自分の症状と向き合い改善方法を取り入れることをおすすめします。
生きづらい環境は必ず改善できます。
悩み続ける生活をやめたい
他人とスムーズに過ごしていきたい
原因のわからない体調不良から解放されたい
楽しく充実した生活に変えたいときは、生きづらさを改善するのための活動をはじめてみてください。