アスペルガー症候群はプログラマーに向いているとよく言われていますが、本当に向いているのか気になりませんか?
自分に向いている仕事があるならぜひとも働きたい!
きっとそう思っているアスペルガー症候群の方は多いと思います。
「仕事ができない」って本当につらいことですよね。
しかし、向いている仕事に就くことで生きやすい環境をつくり人生を一転させることができます。
それでは、プログラマー向きのアスペルガー症候群の方はどんな人なのか、向いていない人の特徴をチェックしてみましょう。
アスペルガー症候群はプログラマーに本当に向いてるの?
まず、結論からお話すると、アスペルガー症候群の方はプログラマー向きだと言えます。
なぜなら、アスペルガー症候群の方は
論理的に物事を考えることが得意だから
知識習得レベルが高いから
人間関係がシンプルな仕事が働きやすい
以上のことが大きな理由です。
それでは、「なぜアスペルガー症候群に苦手な仕事があるのか」から見ていきましょう。
アスペルガー症候群はなぜ「仕事ができない」?
アスペルガー症候群は大人になると、「仕事ができない」ということに深く悩むようになります。
周囲から孤立するのはもちろんですが、業務が覚えられない、作業に時間がかかる、マルチタスクをこなせないというのも仕事上でとても辛いことですよね。
上司から言われたことができない場合は、常に批判されるターゲットになってしまうことも少なくないはずです。
アスペルガー症候群の仕事上の特徴
アスペルガー症候群の仕事上の問題は次のようなものが挙げられます。
わからないことを質問できない
マルチタスクをこなせない
臨機応変に対応できない
作業に時間がかかる
集中すると周りが見えなくなる
人の話が7割は理解できない
しかし一方で、長けている分野においては誰よりも高いスキルを持っています。
そのため、好きなこと・興味のある分野、専門知識を活かせる分野で仕事ができると、誰よりも仕事で成功できるのです。
「プログラマー」向きのアスペルガー症候群の特徴
プログラマー向きの人の特徴は次のようになります。
IT・パソコン関係が好き・興味がある
配列などに興味が強い
数字に強い
記憶力が高い
好きなものへの集中力が高い
プログラミングが得意
特に、「IT・パソコン関係が好き・興味がある」という方は、間違いなくプログラマー向きです。
⇒アスペルガー症候群の適職「プログラマー」について詳しくチェック!
プログラマー向きではないアスペルガー症候群の人とは
ただ、アスペルガー症候群であれば誰でもプログラマーに向いているかというとそうではありません。
人それぞれ向き不向きがあるので、実際には意見が分かれるというのが本当のところです。
プログラマーの仕事は設計書を作る、プログラミングを行う、動作確認を行うなどの業務があります。
プログラミングや動作確認においては、まさにアスペルガー症候群向きと言える仕事だと私は思っています。
なぜなら、決められた言語で決められたものをひたすら開発していく仕事だからです。
一方で、アスペルガー症候群は「まとめる」という作業が苦手です。
そのため、設計書の作成ができない、挑戦してもいつも納期に遅れるという人が多いようです。
また、他人が作った設計書の理解ができないときがあるという問題もあります。
設計書作りには作り手のクセなどが出るので、ときどき読むだけでは意味がわからない……というものも出てきます。
そのようなときは設計者に質問をしなければなりませんが、アスペルガー症候群であると質問の仕方がわからないという問題が発生するのでまずそこで行き詰ってしまいます。
つまり、アスペルガー症候群がプログラマーに向いていないと言われる理由は設計書作成と仕様の読み取りが大きな分かれ道となっているのです。
⇒プログラマーの他には?アスペルガー症候群の仕事に向いているもの
しかし!!!
設計書作成問題をクリアしてしまえば、反対にいうとプログラマーという仕事はアスペルガー症候群のひとり勝ち市場ということも事実。
アスペルガー症候群がプログラマーになって働きやすい環境を作るためには、まずはプログラミングスキル身につけてそれを活かすことに力を注いでみましょう。
アスペルガーは成功できる「プログラマー脳」を持っている
アスペルガー症候群のがプログラマーに向いているという大きな理由は、
- 集中力の高さ
- 諦めない力
- 言語を記憶するスキル
以上の3つが誰よりも長けているところにあります。
プログラマーになると、1日の半分以上の時間をパソコンの前で過ごすことになります。
当然、任せられた仕事が終わるまでパソコンの前から動けないので、毎日毎日ひたすら開発を続けるという作業となります。
そのため、パソコンに軽く興味があるというくらいの人は、3時間もするとダウンしてしまうことでしょう。
一方で、アスペルガー症候群はIT関係に興味が強い場合が多く、好きなことであれば何時間でも没頭できます。
この集中力の高さはプログラマーには必須!
また、エラー解析や動作確認など同じ作業を繰り返すことが多いので、この場面でも集中力が必要になります。
さらに、原因不明のエラーはプログラマーの頭を悩ませます。
一般的に心が折れそうな途方にくれる作業でも、アスペルガー症候群の人は諦めずにバグを追求できます。
アスペルガー症候群の人はプログラマーの言語を記憶する能力や専門知識・情報を収集するスキルも高いのでそれらを活かすことで、とても有利に仕事を進めることができます。
アスペルガーこそプログラマー脳を活かすべき!
もし、プログラマーに興味があると思っているなら、そのスキルを活かさないのはとてももったいないことです。
もちろんプログラマーの仕事は開発だけではありません。
苦手な分野もあるかもしれません。
ただ、興味のある分野で仕事をするだけで、人生が生きやすくなるのです。
アスペルガー症候群だから活かせる仕事があります。
実際、私もプログラマーになってから、「こんなに楽しい仕事があるなんて」と自分に一番合っている仕事に出会えたと思えました。
IT・パソコン関係の仕事に興味がある人は、ぜひプログラマーになってみてくださいね。